初心者向け 2025年10月17日 NEW 👁 3 views

ウイスキー初心者の選び方|失敗しない最初の一本

ウイスキーを始めたいけど、種類が多すぎて何を選べばいいかわからない。そんな人に向けて、バーで働きながら200種類以上を味わってきた経験から、本当に初心者におすすめできるウイスキーの選び方をお話しします。価格帯別の具体例も含めて、自然体で解説。

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ウイスキー売り場に行くと、ずらりと並んだボトルを前に立ち尽くしてしまう。そんな経験をした人は多いと思う。私もウイスキーを始めた頃は、どれも同じに見えて、結局一番安いものを適当に買って帰ったものだった。

でも実際のところ、ウイスキーって想像以上に味の幅が広い。甘くてまろやかなものもあれば、スモーキーで力強いものもある。だからこそ、最初の一本選びは重要なんだよね。失敗すると「ウイスキーって美味しくない」という印象を持ってしまうかもしれないから。

最初に知っておきたいのは、ウイスキーには大きく分けて5つの産地があるということ。スコットランド、アイルランド、アメリカ、カナダ、そして日本。それぞれに特徴があって、スコットランドはピート(泥炭)を使った独特のスモーキーさが有名だし、アメリカのバーボンは甘みが強い。カナダ産は軽やかで飲みやすく、日本のウイスキーは繊細で上品な味わいが特徴とされている。

バーで働いていると、初めてウイスキーを注文する人によく出会う。そういう人には必ず「どんな味が好きですか?」と聞くようにしている。甘いものが好きなのか、すっきりした味が好みなのか、それとも個性的な味に挑戦したいのか。これによって選ぶべきウイスキーは大きく変わってくる。

予算も大切な要素の一つ。ウイスキーは1000円台から数万円するものまで幅広い。でも高いから美味しい、安いから美味しくないというものでもない。特に初心者のうちは、3000円から5000円くらいの価格帯で十分に美味しいウイスキーが見つかると思う。

まず最初におすすめしたいのが、グレンフィディック12年。4500円程度で購入できるスコットランドのシングルモルトで、洋梨やリンゴを思わせるフルーティーな香りが印象的。バタースコッチのような甘みもあって、ウイスキーの「きつい」イメージを覆してくれる一本だと思う。スペイサイド地方で作られているこのウイスキーは、華やかで上品な味わいが特徴で、女性にも人気が高い。

もう少し軽やかなものを求めるなら、グレンモーレンジィオリジナルもいい選択肢。4000円ほどで買えるハイランドモルトで、柑橘系のフルーティーな香りとバニラのような甘みが楽しめる。こちらは本当に優雅な味わいで、ウイスキーを飲んでいるという感覚よりも、上質なお酒を楽しんでいるという気分になれる。

予算を抑えたい場合は、カナディアンクラブという選択肢もある。1200円程度で購入できるカナダ産のウイスキーで、軽やかで滑らかな味わいが特徴。クセが少ないので、ストレートで飲むのはもちろん、ハイボールにしても美味しい。コストパフォーマンスを重視するなら、これほど頼りになるウイスキーはないかもしれない。

飲み方についても少し触れておきたい。ウイスキーと聞くとストレートで飲むイメージが強いかもしれないけれど、実は水割りやハイボール、ロックなど様々な楽しみ方がある。特に初心者には、少し水を加えたトワイスアップという飲み方がおすすめ。ウイスキーと水を1対1の割合で混ぜることで、アルコールの刺激が和らぎ、香りも立ちやすくなる。

ハイボールも最近人気の飲み方。ウイスキーを炭酸水で割るだけのシンプルなカクテルだけど、ウイスキーの味わいを残しつつ、すっきりと飲みやすい。レモンを絞ったり、ライムを加えたりすることで、さらに爽やかな味わいになる。暑い季節には特におすすめの飲み方だと思う。

ボトル選びで迷った時は、まず見た目も大切にしていい。ウイスキーのボトルはどれも個性的で美しいデザインのものが多い。自分の部屋に置いておきたいと思えるボトルを選ぶのも、ウイスキーを楽しむ一つの要素。実際、お気に入りのボトルがあると、それを眺めているだけでも楽しい気分になれる。

ウイスキーを始めるのに、完璧な知識は必要ない。まずは一本買ってみて、自分なりの楽しみ方を見つけていけばいい。最初の一本が気に入らなくても、それも一つの発見。次はもう少し軽いものにしてみよう、今度は違う産地のものを試してみようと、だんだん自分の好みがわかってくる。それがウイスキーの醍醐味なのかもしれない。

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admin

更新日: 2025年10月17日

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